エミューとアボリジニ

アボリジニとは

アボリジニとは、そのルーツを約5万年前までさかのぼることができる、オーストラリアに定住している先住民族です。
第4氷河期中頃にアジア方面から移動してきた民族が起源とされ、その名前はラテン語の“ab origine”(始めから)”が語源と言われています。

オーストラリアに居住するアボリジニは国内本土やタスマニア州の民族とクイーンズランド州トレス海峡諸島の先住民に分かれ、オーストラリア全土における人口の約4%を占めています。

彼らは、木の実やベリー類、根、種などの植物や、魚、昆虫、獣、爬虫類、鳥などの動物といった自然の食べ物を摂り、森の中を放浪しながら生活していました。アボリジニの食事は「ブッシュタッカー」や「ブッシュフード」として、オーストラリアで近年人気になっています。

エミューの利用

アボリジニの人々は狩ったエミューの肉を食料とし、羽毛は衣服に利用し、そして、脂肪から取れるオイルは、傷、やけど、打撲、関節炎、筋肉痛、虫さされなどの炎症鎮痛、皮膚炎などの万能薬として使用していました。

エミューオイルの効果は、研究分析・臨床検査が進められており、1980年代にオーストラリア政府の支援により、TGA(豪州医保健省薬品・医薬品行政局)の定める「医薬品」として認められています。

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