EMU

学名: Dromaius novaehollandiae

類似種:
南ヒクイドリ

分類

界	:	動物界 Animalia
門	:	脊索動物門 Chordata
亜門	:	脊椎動物亜門 Vertebrata
綱	:	鳥綱 Aves
目	:	ヒクイドリ目 Casuariiformes
科	:	ヒクイドリ科 Casuariidae
属	:	エミュー属 Dromaius Vieillot, 1816
種	:	エミュー D. novaehollandiae

サイズ160cm～200cm

「エミュー」という名前はアボリジニの言葉ではありません。”大きな鳥”を表すアラビア語に由来し、ポルトガルの探検家によってインドネシア東部のヒクイドリに対して用いられたようです。その後、ヨーロッパの探検家によってオーストラリアの大きな鳥を表す言葉として使われるようになりました。

どんな鳥？

エミューはオーストラリアで最も背の高い在来鳥で、直立時の体長は 1.6 ～ 1.9 m です。大人のエミューは、首と頭を除いて毛むくじゃらの灰褐色の羽毛で覆われており、首と頭はほとんど裸で青みがかった黒です。翅は大きく衰退していますが、足は長く力強いです。各足には 3 つの前向きのつま先があり、後ろ向きにはありません。エミューを道端やフェンスなどの障壁の近くでよく見られ、親密な関係の印象を与えます。ただし、エミューは、父親と一緒にいる若い鳥を除いて、あまり社交的ではありません。

住んでいるところは？

エミューの主な生息地は硬葉樹林とサバンナ森林地帯です。熱帯雨林や非常に乾燥した地域ではめったに見られません。

分布

エミューはオーストラリアの沿岸地域から雪に覆われた山脈の高地まで、大陸のほとんどの地域に生息しています。エミューはかつてタスマニアで発見されましたが、ヨーロッパ人が到着するとすぐに絶滅しました。カンガルー島とキング島に生息していた 2 種の小型エミューも絶滅しました。

季節性

エミューは気候条件に応じて範囲内を移動します。十分な食料と水があれば、 1 つの地域に留まりますが、そうでない場合は必要に応じて移動します。彼らは1日に数百キロメートル、 15 キロメートルから 25 キロメートルの速度で移動することが知られています。

エミューの食事

エミューは、果物、種子、植物の新芽、昆虫、その他の小動物、動物の糞を食べます。

コミュニケーション

ブーム、ドラミング、うなり声。
ブーミングは膨張式の首嚢で発生し、最大 2 km 先まで聞こえます。

繁殖行動

営巣は冬に行われます。オスとメスは、求愛、巣作り、産卵を含めて、約 5 か月間一緒にいます。巣は地面に敷かれた草の台で、厚さは約10cm、直径は1m～2mです。大きな卵 (130 mm x 90 mm) は、2 ～ 4 日間隔で産卵されます。これらは、新鮮なときは暗い青緑色で、太陽にさらされると明るくなります。殻は厚く、暗い外層の下に薄い緑と白の層があります。

ペア形成中はメスがオスを支配しますが、抱卵が始まると、オスは仲間を含む他のエミューに対して攻撃的になります。雌は雄を残して巣を離れ、時々、別の仲間を見つけて再び繁殖します。オスは巣を離れることなく、卵を孵化させます。巣から転がり落ちた卵は、オスが引き戻します。

孵化したばかりのひよこはクリーム色で、こげ茶色の縞模様があります。自分で餌を食べられるようになると巣を離れます。幼鳥は近くにとどまり、4 か月間オスと一緒にいます。彼らは最終的に約6か月で去ります。この期間中、縞模様は消え、綿毛のような羽毛は鈍い茶色の羽毛に置き換えられます。エミューは 1 年でほぼ完全に成長し、20 か月で繁殖する可能性があります。

雄と幼鳥が去った後、孵化していない卵が巣に残り、日光で漂白されることがあります。漂白には約3か月かかります。

繁殖期：4月～6月
産卵数：5～15個
孵化: 55 日
巣立ちまで: 7 日

経済的影響

1788 年にヨーロッパ人によって最初に収集された標本は、現在シドニーの郊外にあるレッドファーンからのものでした。今日、特に東海岸沿いの人口密度の高い地域にはエミューはいませんが、一方でエミューの強い繁殖能力に加え、家畜用の水のおかげで、エミューの数はヨーロッパ人の入植以来増加している可能性があります。

エミューの養殖は数十年にわたって試みられてきており、最近この業界への関心が高まっています。

エミューのつがいは、良好な飼育条件の下で年に 10 個の卵を産み、平均して 5.5 羽のヒナが育ちます。その15 か月後には、4 平方メートルの革、150 kg の肉、5.5 kg の羽毛、2.7 リットルの油が得られます。

無精卵の卵殻には、工芸品として彫刻が施されたりします。

参考文献

Marchant, S. and Higgins, PJ (eds.), 1990.オーストラリア、ニュージーランド、南極の鳥のハンドブック。巻。1. パート B.オックスフォード大学出版局: メルボルン。
Olsen, P.、Crome, F. および Olsen, J. 1993.オーストラリアの猛禽類および地鳥。アンガスとロバートソン、およびシドニーのオーストラリア野生生物国立写真索引。